新年 明けましておめでとうございます. 本年もどうぞよろしくお願いします。
歯周病と全身疾患の強い関連性 ご存知ですか?
身体は病気を引き起こす細菌が体内に侵入してくると、それに対抗して体の免疫が反応し菌を排除しようと強い炎症(発熱など)を引き起こします。
歯周病もこのメカニズムで歯周病菌の侵入で歯肉の腫れや 出血などを引き起こすのですが、
恐ろしいのはこの歯周病菌は血中から全身に巡るという特性があります。
例えば糖尿病…
血中から歯周病菌が全身に廻ると身体のあちこちで炎症を引き起こし、血糖を下げるインシュリンの 働きが阻害され糖尿病を重症化させます。 しかし歯周病治療を進めると、炎症の度合いが下がってきて糖尿病の指標であるHBA1Cが平均0.4~1.0もよくなるというデータがあります。
これは糖尿病による手足切断の40%、失明の原因抹消血管障害を30%防げるという研究結果が 発表されています。心筋梗塞、脳梗塞なども同様に歯周病の治療で発症率が下がります。
平均寿命 男性 81歳 女性 87歳
健康寿命 男性 72歳 女性 75歳
その差 男性 9年 女性 12年
2019年 厚生労働省発表
歯周病予防は全身の疾患予防に繋がり健康寿命を引き延ばす、手立てと言えるでしょう。
お口の中の期的クリーニングは重要です。
1月6日より通常診療いたします。
師走を迎え、早いものでもう一年の締めくくりの時期ですね。
どうぞ身体を温かくして、感染症にもお気を付けてお過ごしください。
今回は乳歯から永久歯の生えかわりの時期についてお話です。
意外と知られていない?のが歯の生えかわりの時期
歯の生えかわりの時期には個人差があるので極端に心配する必要はありませんが、
生えかわる時期の目安をご紹介します。
一般的に乳歯の生え始めが早かった子は生えかわりも早い傾向にあり、
遅い子は遅いというその逆のパターンもあります。
また男の子より女の子のほうが生えかわりが早いというデータもあります。
歯並びの関係で乳歯が抜けずに後方から永久歯が生えてきてしまうなども結構多いトラブルです。
①6歳くらい 下の前歯(中切歯)
下の大臼歯(6歳臼歯)こちらは生えかわらず
一番奥の乳歯の後方に生えてくる
②7歳くらい 上の前歯(中切歯)
下の2番目の前歯(側切歯)
上の大臼歯(6歳臼歯)こちらも一番奥の乳歯の後方に生えてくる
③8歳くらい 上の2番目の前歯(側切歯)
④9,10歳くらい 上下の小臼歯
上下の犬歯
⑤11,12歳くらい 下の12歳臼歯 乳歯の後方2番目に生えてくる
⑥12,13歳くらい 上の12歳臼歯 乳歯の後方2番目に生えてくる
上記の通り、乳歯と永久歯では奥に2本ずつ歯の数が増えて左右上下合わせて8本増加します。
乳歯総本数は20本、永久歯総本数は28本です。(親知らず含めず)
怒涛の生えかわり時期はだいたい小学校の3,4年生くらいで、この時期の口の中はとても不揃いで
歯ブラシも難しく虫歯や歯肉炎が多発するリスクの高い時期となります。
仕上げ磨きが最も重要な時期で、年頃になって仕上げ磨きを嫌がるお子様も増えてくると思いますが、
仕上げ磨きの大切さを伝え、保護者側もめげずにこの時期に力を注いでください。
あとはお子様の歯磨きのスキルを上げることが大事ですから、
磨き方練習+検診のため是非歯科受診にいらしてください。
お子様の状況にあった歯みがきのポイントをお伝えしています。
また高濃度のフッ素塗布、奥歯の深い溝を埋めて虫歯予防するシーラント処置など
高リスクの時期の対応する予防措置を施しております。
歯科衛生士 尾形由起
12月の診療予定
木曜日は、午前診療
12月29日から1月5日まで年末年始休暇
11月に入り、温かい日と寒い日が入り混じるこの季節、秋もだいぶ深まってまいりました。
時節柄、皆様、お身体にはくれぐれもお気をつけくださいね。
今回は噛み合わせのお話しです。
かみあわせについてですが、まずいい噛み合わせとは、どういう状態かお伝えすると、
噛んだ状態で鏡を見た時に上下の歯が前後で2〜3mm重なり、
前歯のライン(中心の歯と歯の間の境目)が上下揃っている状態です。
次に悪い噛み合わせはというと、、、色々種類があるのでいくつか紹介していきます。
①上顎前突(出っ歯 )
下の歯に比べて上の前歯だけが前に飛び出している状態。 歯だけが出ている状態と、上顎の歯ぐきも一緒
に突き出ている。
②下顎前突(受け口 )
下前歯が前に出た状態。 一般に「受け口」とも呼ばれる。
③叢生(歯並びの デコボコ)に生えている状態。
犬歯が前に突出した「八重歯」も叢生の一つです。
④開口 奥歯をかみ合わせた時に、前歯だけが噛み合わず上下の歯が触れていない、
咬んだ時、常に前歯に空間がある状態。
⑤過蓋咬合 【深い噛み合わせ)
上下咬んだ時に下の前歯が見えないほど前歯のかみ合わせが深い状態。
例を挙げてもこのようにいろいろなケースがあります。
なぜ噛み合わせが悪くなってしまうのか?
原因として 遺伝や生まれつきのものもありますが、
多くは口・あご周りの筋肉(舌・唇・頬)のバランスが悪かったり、
舌が正しい位置にないことで、あごの成長が悪くなることですが、
噛み合わせに悪影響を及ぼす生活習慣もあるのです。これらも例を挙げると…
・歯ぎしり
歯ぎしりはストレスなどが原因で無意識に行われることが多く、
歯や顎に強い負荷を与えます。
歯がすり減ったりひびが入ったりして噛み合わせに変化が生じます。
・頬杖をつく癖
頭の重さが歯や顎に負荷となります。
・爪を噛む癖
噛み合わせや歯並びに変化が現れるリスクが高くなります。
・舌で歯を押したり舌を出したりする癖
噛み合わせや歯並びに変化が現れるリスクが高くなります。
・指しゃぶり
噛み合わせや歯並びに変化が現れるリスクがあります。
すでに習慣になってしまった行動を変えることは大変ですが、まずは原因を知り、
生活習慣を少しずつ改善するように努めることで予防していきましょう。
歯並びについても気になることはご相談ください。
歯科アシスタント 山田蒼
11月の診療予定
日曜日、祝日休診
7日木曜日 一日診療
14日木曜日 午前診療
21日木曜日 17:00まで
28日木曜日 午前診療
猛暑がやっと落ち着き、秋の風が気持ちいい季節となりました。
今回は歯の健康に大切なフッ素についてのお話です。
フッ素とは自然界に広く存在する元素で、歯の健康や骨の健康にかかわる栄養素のひとつで す。
フッ素は単体では存在せず、ナトリウムと結びついた「フッ化ナトリウム」、カルシウム と結びついた「フッ化カルシウム」など、
ほかの物質と結びついて存在しています。
自然界の土壌、海水、飲料水、お茶、緑茶、ウーロン茶、海産物、肉、野菜、果物などに も含まれていて、
ビタミン類と同じように毎日摂らなければならない栄養素のひとつです。
フッ素の歯への効果は、
①歯から溶け出したカルシウムやリンを補い再石灰化を促してくれます。
②歯の質を酸に強く虫歯への抵抗性を高めます
③虫歯菌を弱らせて酸を作りにくくします
当院では歯のお掃除の最後にはフッ素塗布を行っています。
定期的に歯のお掃除を受けて、フッ素塗布をすることで健康な歯を維持することができま す。
それに加えて、高濃度フッ素配合の歯磨き粉を毎日使うとさらに効果的です。
高濃度フッ素配合の歯磨き粉は 当院で多数取り揃えておりますのでお気軽にスタッフまでお声が けください。
歯科衛生士 福田千尋
10月の診療予定
10月17日(木)は、一日診療します。その他の木曜日は午前診療です。
日曜日・祝日は休診です
9月です。 最近は地震や台風、ゲリラ豪雨など日常生活が脅かされることが続いておりますね。
外出やお洗濯干しなど予想して行動しないといけませんね。
今回はノンクラスプデンチャー(義歯)についてお話ししたいと思います。
①保険の入れ歯を使っているけど…金属のバネが人前で笑う時に見えてしまい気になる。
②入れ歯のバネの周りに食 食べかすが挟まって煩わしい。
③硬いものを噛むと歯茎が痛んでしまう。
などなどの入れ歯を利用していて悩みをお持ちの方いらっしゃいます。
健康保険対応の入れ歯は、比較的安価で、壊れた時も修理でき1番手軽というメリットがありますので、初めての方はまず試していただきたいのですが…
入れ歯の調整に何度通っても機能的にしっくりこないとか、審美性(見た目)に気になるなどの悩みや不満がある方には、次なる選択肢をご紹介いたします。
柔らかい樹脂加工で耐久性の優れているノンクラスプデンチャーです。
口の中に固定するバネの代わりに樹脂を使用するので、
①歯肉の色となじみ入れ歯を入れていると気づかれにくい。
②固定源の歯に樹脂が取り囲むため食べかすが隙間に入りにくい。
③柔らかい樹脂なので歯肉に痛みが出にくい。
④金属アレルギーの方にも対応できる。
というメリットがあります。義歯でお悩みの方、興味のある方は当院のスタッフにご相談ください。
個人個人お口の中の状況は違いますので、歯の残像本数、歯冠の長さ、形、咬合力などを鑑み、適応できるか診察いたします。
歯科医師 安西佐衛子
9月の診療予定
日曜・祝日休診
木曜午前診療