わたくしは本年6月より福増歯科医院の一員となりました荒木悠里子と申します。
皆様の口の健康を守る力に少しでもなれるよう頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。
さて早くも2020年も残り一か月を切りました。12月といえば大掃除など新年を迎える準備をする時期ですね。
そして1年のうちで一番歯ブラシが売れる月とも言われています。
今回は歯ブラシについてお話しさせていただきます。
ご存じの通り、歯ブラシは歯の表面に付着したプラーク(歯垢)などの汚れを落とし、
虫歯や歯周病などの予防のために自分で行う清掃用具です。
毎日磨いているのに磨き残しがあると歯医者さんで言われたことはありませんか?
磨き残しの原因として磨き方ももちろんありますが、普段何となく選んだ歯ブラシが、
実はあまりお口にフィットしていないのかもしれません。
毎日使うものだからこそ自分に最適のものを選んで、自分に合った歯ブラシを見つけましょう。。
自分に合った歯ブラシを見つけることはとても大切なのです。
ここで一例として、今私のおすすめする歯ブラシを紹介いたします。
私は顎が小さめで歯並びが重なっていることが悩みなのですが、
当院でも販売しているピセラという商品名の歯ブラシ優れものです。
ヘッドはコンパクトで隅々まで届きやすく、ネックはしなやかに動かしやすい構造です。
ハンドルは握りやすい太目グリップで、色の展開がパステルカラーでとてもかわいいです。
毛先の先端がタフトブラシのような小さい山形になっており、
奥歯の裏側や歯の重なりの狭いところにも届きやすい構造になっています。
また歯ぐきにも優しく、毛先の一本一本が丸めて加工されたラウンド毛と歯周ポケットに届くテーパード毛の二段植毛で
歯の表面と歯周ポケットに同時に磨ける設計になっています。
まさに一本で、何役もある優れものの歯ブラシです。
以前は普通の歯ブラシとワンタフトブラシの二本使いで、時間も手間もかかっておりましたが、
すごくブラッシングが負担軽減になった気がします。
このように歯ブラシと一言で言っても様々な形態や特徴がありますので、是非とも専門家の歯科衛生士に
相談して自分のお口に合った清掃道具を処方してもらいましょう。
今よりずっと楽しい歯みがきタイムになるかもしれません。
最後に歯ブラシは適度に交換しましょう。毛先が開いたものは汚れ落ちが低下しますし、
雑菌も増えて不衛生、効果が半減してしまいます。
少なくともワンシーズンに一回、3か月くらいを限度に交換をお勧めいたします。
新年を迎える前にお使いの歯ブラシがお口に合っているか見直してみるのもよいかもしれませんね。
定期健診時にお使いの歯ブラシをお持ちいただければ、いつでも歯科衛生士がアドバイスさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください。
では、よいお年をお迎えください。
歯科アシスタント 荒木 悠里子
12月の診療予定
12月30日(水)~1月6日(水) 年末年始休暇
1月7日(木)より診療開始いたします。
木曜日、日曜日休診
本年の「川崎市 お口の健康フェア2020」にて良い歯のコンクールの授賞式が行われるはずでしたが
新型コロナウィルス感染症が拡大している状況を受け残念ながら中止となりました。
今年も当院より5組の患者様が表彰を受ける予定でした。
表彰式は来年度に持ち越される予定です。
受賞された5組の患者様をご紹介いたします。
皆様、お口の健康管理をしっかりされ、健康増進をはかられた川崎市民の模範的表彰者です。
高齢者80歳以上部門
最優秀賞 田村サダ子様
優秀賞 大野 健 様
高齢者70歳代部門
最優秀賞 有賀 カツ子様
秋の深まりを感じる季節となりました。
過ごしやすい行楽の秋の訪れですが、今年はちょっと例年とは違う毎日ですね。
新型コロナウイルスとの戦いはまだまだ続く様子です。
この驚異のウィルスの感染拡大をきっかけに社会が大きく変化している昨今、
歯科の在り方もますます予防にシフトしております。
口の中は、ウィルスなどの外的の入り口といえます。
この入り口をしっかり管理・強化し、最大限有効に機能させることで
体内へのウィルスの侵入を防ぎ、とても有効な自己防衛策となります。
★適切な歯みがきは口の中の細菌、ウィルスの着床、定着を防ぎます。
歯肉境、歯間部までしっかり磨きましょう。
★唾液はウィルスの第一防波堤の役割も担っています。
よく噛む、よくしゃべるよく笑うなど口の中を動かすことで
唾液の分泌を促進しましょう。
★健康な歯でおいしい食事をし、楽しく笑うことは何より免疫力を向上させます。
しゃべって笑って歯を磨く。
これが私の長寿の秘訣。
「いや~んばかーん}のフレーズでお茶の間を沸かす
「笑点」の人気者 落語家 林家木久扇さん 82歳のお言葉です
11月の診療予定
11月21日土曜日 午後休診
祭日のある週の5日、26日木曜日は終日診療いたします。
急に秋めいてまいりました。日増しに肌寒くなる時期ですが、お身体の調子はいかがですか?
お風邪などひかれませんようにお身体を大切になさってくださいね。
今回は、歯周病と糖尿病についてのお話です。
歯周病がどのような病気かは皆様もご存じかと思いますが、歯周病とは歯周病細菌の感染による慢性の炎症で歯を支える骨が溶けて歯がぐらぐら抜けてしまう病気です。この歯周病菌が最近の研究により様々な生活習慣病と関係があると言われるようになりました。、その一つが糖尿病です。
糖尿病とはインシュリンの作用不足により血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれないまま残ってしまいことで慢性高血糖の状態をきたす疾患です。
歯周病は糖尿病の合併症である網膜症、腎症、神経障害、心疾患、脳卒中に次いで`6番目の合併症‘といわれるほど深い関係性があるのです。
歯周病細菌から産出される内毒素によって歯周病組織が破壊され弱くなり容易に出血するようになると、歯周病細菌がその部分から直接生体に入り込みます。すると体内に侵入した細菌やウィルスと戦う免疫細胞であるマクロファージが体内に侵入してきた歯周病細菌と戦います。血流にのった炎症性の物質は体内で血糖値を下げるインシュリンを効きにくくする(=インシュリン抵抗性)ので血糖コントロールが悪化し糖尿病が進行しやすくなります。
よって歯周病をしっかり治して内毒素の生体への侵入を断つとこでインシュリン抵抗性が改善し、血糖コントロールも改善するのです。
糖尿病が悪化して検査値のHbA1cが、7%を超えると歯周病の悪化も早まり双方の疾患とも悪化の傾向をたどります。しかし、近年のデータでは歯周病を治療すると糖尿病検査値のHbA1cも平均で0.4%低下し改善するという結果が発表されました。糖尿病と歯周病の相互の治療によりそれぞれの疾患の改善を生むという関係性が認められています。
糖尿病も歯周病も急性の痛みを伴わないのでどの程度進行しているかつかみにくい生活習慣病です。
ご自身の身体を守っていくうえでも双方の定期的な検診を受けるようにすると良いですね。
歯科衛生士 森 綾香
10月の診療予定
日曜、木曜休診で、他カレンダー通りの通常診療です。